ぴよすけです。
2021年からセンター試験に代わり大学入学共通テストとなりました。
大手予備校などでは昨年度までとの難易や問題数の比較などが発表されていますね。
このブログも一応「文学概論」と謳っているため、国語を解いた所感を記しておこうと思います。
ちょっとした勉強の方針なども記しましたので、高校1・2年生の(このブログを見ているかわからないけれども)参考になれば幸いです。
全体的な所感
情報量(文字数)が多かった
ぴよすけがセンター試験を受けたのはかれこれ10年ほど前になります。
そこから毎年、新聞やネットで問題を解いていますが…今年は情報量が多かったという印象でした。
大手予備校などの分析から、本文の文字数は以下のようになっています。
第1問(評論) | 約3300字 |
第2問(小説) | 約3600字 |
第3問(古文) | 約900字 |
第4問(漢文) | 176字 |
解いた感覚としてはこの文字数より多く感じました。
その理由として挙げられるのは、設問部分にある本文とは別の資料を読まなければならないからでしょう。
大問1~4すべてに、本文と関係する資料がありました。
大学入学共通テストでは、本文と関連する素材(図・写真・表・イラストなど)を用いて、実用的で生きた知識を見る方針となっています。
しかし今回は関連する素材がすべて文章(新聞の一節など)だったため、文字数が多くなったと感じたと思われます。
当然、文字数が多ければ読むスピードも上げなければならないため、例年通りのスピードで解いていたぴよすけは時間ギリギリになってしまいました。
難易の変化はあまり感じず
一部の予備校では昨年度のセンター試験と比べ、やや難化していると評価していました。
難化の理由は様々だと思いますが、個人的には以下のように感じました。
読解:文章量が多く情報処理が大変で難化
設問:選択肢の正答の吟味は例年並み
基本路線はセンターとあまり変わらず?
知識的な問題(漢字や語句の意味など)は例年通りでしたし、大きく何かが変わった印象はありませんでした。
むしろ現代文の傍線部の内容を問う設問は傍線部付近に解答根拠があったため、易しめに感じたくらいです。
変わったといえば、先に述べた「他の資料と関連させる」設問です。
ここ数年も他の資料と関連させる問題(本文を読んだ生徒がディスカッションしている場面など)が出題されていました。
共通テストではどんな力が必要となるか
文章読解力、速読力は必須
これまでのセンター試験同様、文章を丁寧に読む力は必要でしょう。
漢字や語句の意味はもちろん、接続詞に注意して段落同士のつながりを考えたり、具体と抽象の言い換えに注意したりと、学校や塾で言われているような力が求められます。
これまではあまり感じなかった速読力も必要になってくるのかもしれません。
ひとつの題材だけ読んで解答するのであればじっくり読めますが、関連素材は別の視点から本文に関わってくるものもあったため、題材が2つある印象を持ちました。
2つの別の文章をひとつずつ丁寧に読み込んで、頭の中で1つに関連付けるというプロセスになるため、素早く丁寧に読む必要が出てきます。
英語では昔から速読の必要性について言われていましたが、国語も同じ流れになっていくのではないでしょうか。
「若者の活字離れ」と言われ久しいですが、読書や新聞の読み込みなどで文字や情報の取得に慣れることが求められていると感じました。
古文・漢文ではこれまでどおり知識
古典系に関しては、知識が大前提となるでしょう。
古語・漢文の句形がわからないと、まったく歯が立たないと思います。
共通テストに変わってからも、省略されている主語は何か、返り点の付け方はどうか、など知識を問う設問が残されていました。
設問を解くためには本文を読む力をつける必要がある
↓
本文を読む力をつけるには、古語や句形がわかっていないと厳しい
↓
結局、日ごろから古文単語や漢文句形に取り組む
という流れはあまり変わらないと思います。
来年度はどうなるか…
ぴよすけは学校や塾の先生ではないため、教育論や教育方法について詳しいわけではありません。
ただ、世の中でこれだけ騒がれた共通テストが、蓋を開けてみればあまり大きな方向転換をしていなかったことがビックリしたようなガッカリしたような…
そしてコロナ禍と共通テストで振り回された2021年共通テスト受験生が不憫でならないと感じています。
2022年以降の共通テストでは、また何か新たな傾向になっていくかもしれません。
とりあえずこの記事を見た高校1・2年生の参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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