日本の神社、どこまで知っていますか?
御朱印帳本体がお守りになることを知っていますか?
本記事では、御朱印帳の秘密から、日本の神様のことについて詳しく解説しています。
御朱印帳が生まれた理由から、なぜお守りになるのかということまで詳しく知りたい方は必見です。
御朱印帳の歴史と由来
御朱印帳は、室町時代末期から江戸時代初期の頃には存在していて、もともとは寺院に写経を納めた際の受付印として使われていました。
現在は朱印の右上に「参拝」と書かれていることが多いのですが、昔は「奉納大乗経典」と書いていたそうですよ。
実は御朱印帳は七福神に関係があった!?
御朱印帳には、「七福神」という日本でも特に有名な7体の神様が関係していると言われています。
御朱印は、最近ではオリジナル御朱印を用意している社寺が増えて、コレクターも増えていますが、もともとは「西国三十三所霊場詣」や「四国八十八ヶ所霊場詣」など七福神めぐりを代表とした霊場巡りに用意されています。
白衣(びゃくえ)という巡礼中に着ている衣類に御朱印を貰うものであるため、巡礼に関係が深いといえるでしょう。
元旦から7日間は七福神巡りという「七福神もうで」という風習もあります。
江戸時代から現代までこの風習は残っていて、七福神めぐり限定の御朱印をもらえる神社もあるため、興味がある方はぜひ七福神もうでに参加してみてはいかがでしょうか。
御朱印帳の本当のマナー
御朱印帳と言われると紙が束ねてあるノートみたいなもの、というイメージがありませんか?
中には神社ごとにスタンプを押してもらえますが、多くの人は「神社版スタンプラリー」と考えているのではないでしょうか。
本当にスタンプラリーなのか、神社としてどういうポジションにおかれているのか解説していきましょう。
御朱印帳をメモ帳にしたらいけない!
御朱印帳をメモ帳にしてはいけません!笑
御朱印とは、神社やお寺をお参りしたときに「お参りにきた」という証拠として授けられる印のことです。
以前は、お経を移した写経を納めたという証拠として授けられていましたが、最近はお経を納めなくてももらえる証拠となりつつあります。
いわば、お守りでもあるため、メモ帳にするなどもってのほか!
御朱印帳に印を頂くときのお作法
御朱印帳のお参り印を頂く際のお作法を知っていますか?
記念スタンプであればスタンプ台にただ押されるのみですが、御朱印帳は一人一人が丁寧に心を込めて手書きで書くものです。
お作法を心得て、謹んで受けましょう。
1.御朱印をもらう前にお参りは必ず済ませておく!
御朱印は「お参りをした」という証拠になるものと先ほど説明しました。
つまり、お参りをする前に御朱印を頂くのはご法度です。
必ず、お参りをした後に、御朱印を貰うようにしましょう。
2.授与所や指定の場所で受けとろう!
御朱印は「授与所」というところで受けることができます。
頂けるかどうかを神主さんや巫女さんなどに御朱印を頂けるか伺いましょう。
受ける際は無料ではなく、寄付という形で初穂料や納経料を納める必要があります。
多くの場合は300円から500円ですが、全て同じ料金とは限らないため「おいくらお納めすればいいですか?」と、確認をしておくと良いでしょう。
初穂料を納める際、「紙幣」は避けましょう。
御朱印は、お金を支払って得るものではなくお賽銭と同じものです。
お釣りが出てしまうことは、マナー違反となります。
紙幣しかない場合は、あらかじめ両替をしておくことをおすすめします。
3.御朱印をいただきたいページを開いてお渡しすること!
初穂料や納経料を納めた!後は書いてもらうだけ!
御朱印帳をお渡しする時は、御朱印を頂きたいページを開いてお渡しして下さい。
丸々1冊をどうぞとお渡しすることは、良くありません。
このときに厳禁とされることは次の2点です。
● なんでもいいから記念に書いて下さい!
● 本に掲載していた御朱印と同じように書いて下さい!
すべての神社やお寺で御朱印を頂けるわけではありませんし、中には宗派で御朱印をしていないところもあります。
御朱印をしていないことに憤ったり、「記念に書いて!」と授与所に詰め寄ることはタブーです。
御朱印がほしい場合は、お参りをする前にあるかどうかを確認してみることをおすすめします。
そして、御朱印があっても「本と同じように」ということも言ってはいけません。
ほとんどのところで手書きとされているため、必ずすべて同じ筆致とは限らないのです。
無茶な要求は謹んで、筆致の違いを楽しむことも御朱印の醍醐味と捉えると良いでしょう。
5.心穏やかに待つこと!騒ぐことはタブーです!
御朱印を待っている時は、携帯の操作をしたり飲食をして待つのではなく、静かに心穏にして待ちましょう。
そこで待ち方としておすすめなことが次の2つです。
● 心を込めて書いてくださる書き手さんの筆さばきを見学する
● 書いているところを書き手さんの集中が削がれないように許可を貰ってからカメラに収める
筆運びが芸術と言われる経で、御朱印は手書きで書いているところもあるため、きれいに書いていただいているところを写真に収めるチャンスです。
写真撮影時の注意!
誰でも許可なしに撮られることは、嫌ですよね。
そのため、必ず一言「書いていただいているところを撮っても良いですか?」と聞いて、許可を貰ってからカメラに収めましょう。
6.お礼を伝えて御朱印帳を受け取ろう!
書き終わり、どうぞと渡されたら、「ありがとうございました」と両手を添えて受け取りましょう。
御朱印は神様や仏様の分身とも言われていますし、御朱印が必ず頂けるとは限りません。
感謝の気持ちを、行動で示して必ず両手で受け取り、お礼を言うと良いですよ。
声似だすことが苦手な場合はお辞儀をすることをおすすめします。
以上が御朱印をいただくまでの一連の流れとなります。
実は御朱印帳はスタンプラリーではなく授けて頂くお守りである
お寺、神社のお名前と御本尊のお名前、お参り日時が直筆で書かれているものですから、スタンプラリーで「ポンッ」と簡単に押される「旅した証」とはここの時点で少し違うことがわかりますね。
神社やお寺は接客で成り立つところではありません。
重要なことは常識と礼儀をもって、慎むことともいえるでしょう。とはいえ、初めての御朱印を頂くことはとても緊張するものです。
どんなマナーが必要?と構えるよりも「常識的なマナー」と捉えて自然体で受けられると良いですね!
まとめ
以上が御朱印帳のもらい方と歴史です。
2010年頃からは観光協会や旅行会社、鉄道会社などで御朱印を素材としているイベントやツアー関連グッズを販売するようになりました。
また期間限定のものや珍しい御朱印と御朱印帳が目当ての参拝者もいるほど大人気になっています。
しかし、どれだけ待ち時間が長かったとしてもお参りをしないで並ぶことはマナー違反です。
神様や仏さまへ敬意をもち、御朱印を書いて頂くことへの感謝をもって謹しむ姿勢が大切ですから、忘れないようにしましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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