アイシングという言葉は今では広く世の中に浸透しています。
応急処置の中にアイシングをする部分があり、ケガをしたらすぐに冷やしますよね。
しかし、どうしてアイシングが必要なのか、アイシングの効果が実はわからない…という人もいるのではないでしょうか。
そして、アイシングはケガ以外にも効果的に行う場面があるのを知っていましたか?
この記事ではアイシングをする場面と効果について解説しています。
アイシングはいつ行うの?
アイシングをする場面は主に2つあります。
① ケガ発生時の応急処置
② 練習後のケア


特に激しいスポーツ後にアイシングをすると効果が得られるんですよ
アイシングをするメリット
アイシングを行う場合のメリットは主に次の2つになります。
・痛みや腫れを抑える
・回復を早める
痛みや腫れを抑えるのは何となくわかるけど…回復を早めるっていうイメージはありましたか?
ケガの場合と運動後の場合に分けて、効果を説明していきます。
ケガの場合
ケガが起きたときの損傷の仕組み
アイシングが必要なケガというのは、主に肉離れや捻挫、打撲になります。
これらのケガの共通点として、靭帯や筋肉を損傷しているということです。
靭帯や筋繊維が損傷することで、毛細血管や壊れた細胞から漏れ出た細胞液が周囲に広がります。
その漏れ出た血液などが内出血という形で現れてきます。
そのまま放置していると血液や細胞液などが周辺組織部に充満すると腫れを引き起こします。
ケガ発生時のアイシング効果
アイシングの目的は血流を抑制することです。
アイシングで血流が抑えることで内出血や腫れの程度を軽くします。
漏れ出た細胞液や血液をそのままにすると、周辺の正常な部分の毛細血管まで圧迫されます(=腫れ)。
さらにそのままにしておくと正常な細胞が低酸素状態になり、細胞が壊死してしまいます。
アイシングをすることで細胞の新陳代謝を抑え、低酸素状態になることを防ぎます。
また、冷却することで痛みを感じる物質の発生を抑えるともいわれています。
ケガの後、早めにアイシングをすることで周辺の正常部分への二次的な損傷を抑えることで、回復までの時間を早めることができます。

運動後のケア
日常生活でも筋線維が切れている
実は日常生活を送る中でも、我々人間の体の筋線維は常に破壊されています。
その後休息や食事を摂ることで、破壊された筋線維が再生し、より強い筋線維となるのです。
内出血という目に見える形では現れませんが、筋肉痛になるのはこのような仕組みがあるからです。
スポーツ後のケアとしてのアイシング効果
激しい練習を行った後には筋繊維が破壊されているので、アイシングをすることで、ケガをしたときと同じような効果が得られます。
また練習後にアイシングをすることで一時的に血流は悪くなりますが、その後体温が元に戻ろうとするときには血流が多くなり、疲労物質を一箇所に溜め込まずに全身に分散させるという役割もあります。
応急処置の一環としてアイシングを!
アイシングは応急処置「RICE」のアイシングでもあります。
アイシングを素早く行うことで、以降の痛みや腫れの程度が変わってきます。
たいていケガをした場合も運動後も熱を帯びてきます。
熱くなった部分を冷やすという意識を持つことが大切です。
どこかにぶつけた(ぶつかった)、くじいた、突き指をした等の場合、すぐにアイシングをすることを心がけましょう。
また、激しく動いたり強い負荷がかかる行動(重い荷物を持ち続けた・全力で引っ張り続けた等)の後にも冷やすことで筋肉の回復を早めることができます。
応急処置「RICE」についてまとめた記事はこちらからご覧ください。
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痛い思いをなるべくしたくないので、アイシングすることを日常的に心掛けたいですね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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