国内に8万社以上ある神社。
神社といえば日本!というくらい、海外観光客にも人気がありますね。
しかし、日本人の多くは、参拝マナーを確実に理解されている方は少ないと感じませんか?
本記事では、神社での参拝マナーや境内においてのマナーについてお話します。
わからないから教えられない!?神社での参拝マナー
あなたは神社での参拝マナーをご存知でしょうか。
マナーとして挙げられるお作法は
・お手水所(おちょうずどころ)でのマナー
・賽銭箱の前にきたときのマナー(拝み方、鈴の鳴らし方)
など、様々な面でマナーが存在することがわかるでしょう。
本記事では読み終わったらすぐに実践ができるように、周りに説明ができるように詳しく丁寧にまとめています。
参拝は鳥居をくぐる前から始まっている
神社はただのスポットではありません。
神社はスピリチュアルスポットと呼ばれるところです。神様がいらっしゃるところです。
いわば神様の家といってもよいでしょう。
つまり神社の入り口にある鳥居は、神様の敷地への玄関にあたる場所ということです。
私たちは、他人に訪れたときに玄関で一礼をするか、呼び鈴を鳴らしたり、名前を呼ぶこともありますね。
そのマナーと変わりありません。
まずは、鳥居の前につくまでに気持ちを落ち着かせましょう。
次に鳥居の前で軽く会釈をしましょう。
参拝の作法は全国共通?これだけ覚えていればOK!
参拝とは、神社やお寺にお参りをすることですが、このお作法をしっかり説明ができるほど理解をしている方も多くはないでしょう。
略式参拝という一般客の守るべきマナーもありますが、ほとんどの場合の参拝の際に必要なお作法は、次の通りです。
- 賽銭箱の前で会釈をして、神様へお賽銭を入れる
- 鈴がある場合は、鈴を鳴らす
- 二拝二拍手一拝をする※二礼二拍手一礼と表現されることもあります
- 姿勢を戻して、軽く一礼して下がる
- 御朱印帳を持っている人はこの時に御朱印帳に御朱印をもらいます
以上がお作法の流れとなります。
つまりこれだけ覚えていればどこの神社にいてもマナーは完璧!ということです。
例外として、二拍手が四拍手というところもあるため、そこは臨機応変に行いましょう。
お手水の柄杓(ひしゃく)は使い方を間違えるとびっしょりになる
鳥居の中に入るとすぐ脇にお手水処(お手水舎)があります。
お手水処は手(身体)と口(心)を清める場所となります。
柄杓を使うとき、注意をしなくてはいけないのは、持ち方や置き方です。
間違えると柄杓を落としたり、柄杓に入っていた水が顔にかかったり、夏場は良いかもしれませんが冬には寒くなるような状況を作りかねませんから、正確な使い方をおさらいしましょう。
- 右手に柄杓を持ち、鉢からすくった水を左手にかける
- かけた左手はそのまま、次は左手を器にして、口に水を入れる間違っても、柄杓に直接口をつけてはいけません。左手を器にして、口をすすいでください。もし、水が汚れていたり、口の中に水を入れたくなければ、唇を洗うだけでもOKです。
- 左手、口まで清め終わったら左手に柄杓をもち変えて、右手をかける両手と口の簡易式禊は終わりです。最後に柄杓の柄を洗い流します。
- 柄杓で水をすくって、柄の部分を下にして、縦に持つ図で表すとこのようになります。
柄杓の禊がおわったら静かに元の位置に戻しましょう。
これで、全ての禊は終わりです。
手と口をすすぐだけで清められる?起源は日本書紀からきていた!
手と口をすすぐことが心身を清めることになる理由は「日本書紀」に登場する「禊」からきていて、神社でお手水をすることは、簡易式の禊になるのです。
「日本書紀」では、イザナギノミコトが死者の国である、黄泉の国から帰った際に衣服を全て脱ぎ、水につかって禊祓(みそぎはらえ)をしたと書かれているところがあります。
それが「伊弉諾尊(いざなぎのみこと)の禊」ですが、昔は、神社の近くに滝や、川、海など清めるための自然の水場がありました。
そして、全身をそれらの水場に浸かることが良いとされていましたが、現代はなかなかありません。
そういった環境の事情から、お手水鉢での清めがOKとされてきたのです。
いつから、清めが簡易式になったのかは定かではありませんが、今でも神社の傍らを流れる川には、石畳が敷き詰められているところもあるのだとか。
神社ではお願いは叶わない?神社は『自分自身と向き合う』ところ
神社でたびたびよく聞くフレーズの「お願いはどんなのにした?」というもの。
昨今の日本では、神社=お願いごとを神様に聞いてもらうところと認識している人も、とても多いのですが、神社はお願いごとを神様がきく場所ではありません。
神社は、自分自身と向き合うところなのです。
つまり、神社を通して向き合うところであり神様は自分自身の中にいるということでもあります。
だからなんでも願いが叶うというわけでもなく、「自分自身と向き合うことで、お願い事の再確認をしている」と認識すると良いでしょう。
「神様にお願いしたから叶ったんだ!」という人は、もれなく「素直に自分自身と向き合う習慣を持っているからこそ願いが叶う(成功する)」ということですね。
境内には歴史的な逸話だらけ!こっそりご紹介!
境内の中のそれぞれの名前とその由来を知っていますか?
先ほど、神社は自分自身と向き合う場所と説明をしました。
その裏付けともいえる言葉が、皆さんが神社の本殿に向かわれるときに歩く参道です。
この「参道」は、産道に通じるとも言われていて、時をさかのぼって生まれる前の自分に会いに行くということでもあるのです。
つまり産道=参道となりますね。
この参道以外にも、境内の中には不思議な名前や由来がたくさんあります。
今回はピックアップをして紹介しましょう。
鳥居が鳥居と言われるようになった由来は鶏が関係する
鳥居と呼ばれるようになった由来や語源は諸説ありますが、中でも天岩戸から、天照大神(アマテラス)を引きずり出すために岩戸の入り口で常世の長鳴鳥(ながなきどり)を泣かせたという日本書紀からきている逸話がより有力とされています。
鳥居は鳥の居場所という意味もあり、鳥居の原型は、長鳴鳥の止まっていたヤドリギの形からきているとも言われているのです。
神社で鈴を鳴らす理由は、邪気を払って神聖な領域を保つため
鈴は振るととても清らかな音色を出します。
この音色には、その場の邪気を払うことができるとされていて、神聖な領域を作り出すとも言われているのです。
前述で神社は、自分自身と向き合う場所などとお話しましたが、鈴を繋いでいる縄は、鈴緒と呼ばれています。
鈴緒は「魂をつなぐもの」とされており、産道(参道)からみるとへその緒という言葉も連想ができるでしょう。
そして、鈴を鳴らす際も、マナーがあるのです。
緒を振るときに大きい音は出さなくて良いということ。
せっかく鳴らすのだから、と張り切って大きな音を鳴らす人もいますが、それはマナー違反です。
まとめ
今回は、神社にまつわる逸話、由来などを紹介しました。
神社といえど、そこは神様(自分自身の中にいる神さま)の家でもあるため、境内に入るときは人間に対するときと同じように、マナーは忘れないでいきたいですね。
今回ご紹介したお作法は、すぐに実践することもできます。
早速、参拝にいってみましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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