ぴよすけです。
今回は静岡県熱海市にある起雲閣を訪れた感想をまとめています。
熱海と言えば温泉街!
そんな温泉街に、心休まる大正時代の建物が建っています。
起雲閣は旅行雑誌や情報サイトでも熱海のおすすめスポットとして知られています。
コロナ禍で大変な世の中ですが、文学好き・庭園好き・歴史的建造物が好きな方は終息後にぜひ訪れてほしいと思います。
起雲閣は静岡県熱海市の市街地にある文化財
起雲閣とは静岡県熱海市にある、大正時代に建てられた建物です。
起雲閣は、かつては別荘や旅館として使用されていました。
大正から昭和にかけて増改築がなされ、大正ガラスや暖炉など日本近代建築の特徴を備えた建物と庭園があります。
敷地面積はなんと3000坪!
起雲閣は熱海市指定有形文化財にも指定されており、熱海の観光スポットの1つとして知られています。
熱海市は東京など関東方面からのアクセスもよいため、全国的にも有名な温泉街となっています。
かつては新婚旅行の選定先にもよく挙がりました。
一時は群発地震の影響により客足が遠のきましたが、最近ではJR熱海駅前の整備や熱海プリンなど若者に魅力ある街づくりが行われ、再び賑わいを見せています。
熱海は大正時代にも温泉街として知られ、数多くの文豪が起雲閣を訪れました。
起雲閣は別荘・旅館として使われていた
建築当初は純和風な建物のみ
起雲閣は、大正時代に実業家の内田信也が、足の悪い母親のために別荘として建てたのが始まりです。
そのためなのか、廊下には段差がなく、緩やかな勾配がついていました。
畳部屋が連なり、廊下からは庭園が見渡せる…もとは純和風な建物だったのです。
約100年前に当時の技術で作られた、大正ガラスが今でも残っています。

上記画像の赤く囲った部分、変に歪んでいますよね?
これはカメラの故障ではなく、ガラスの性質によるものです。
大正ガラスは真正面から見ると普通のガラスですが、斜めから見ると若干凹凸があるようで、向こうの景色が歪んで見えるのです。
増築に増築を重ねた起雲閣
現在の建物は庭園を1周囲むように建っていますが、建築当初は現在のように建物が広くはありませんでした。
内田信也から根津嘉一郎のもとに所有権が移ると、ローマ風浴室などが増築されます。
その後も所有者が変わるごとに増改築が繰り返され、和・洋が取り入れられた建物となりました。
昭和は旅館として営業
昭和になると、起雲閣は旅館としての歴史を刻み始めます。
旅館として営業していたときには、太宰治や志賀直哉、谷崎潤一郎など多くの文豪が宿泊しました。
なんと、旅館として営業していた時に使われていたであろう、旧式のドライヤーもありました!
ん~、こういう細かい部分まで展示されていると、時代を超えて長い間存在していたことが感慨深く感じます。
2000年から熱海市の所有となり、現在では各部屋が観覧できるほか、宿泊した著名人の紹介スペースがあります。
また、各館を結ぶ廊下から、庭園の中ほどに建てられた離れの中も見学ができるようになっており、「ここで寝泊まりをしていた偉人がいた」ということをヒシヒシと実感できます。


現在は民間NPOが管理
旅館として役目を終えた起雲閣は、熱海市に所有権が移ります。
重要な歴史的建造物ですから、当然熱海市が管理している…と思ったのですが、違いました。
私が起雲閣を訪れたときに「やけに年配の女性の係員が多い」と感じたのですが、調べてみると現在は民間のNPO法人が起雲閣の受付やガイドをなさっていました。
各館には説明文もありますが、館内ではガイドさんが説明してくださるところもあり、気になったことを質問すると丁寧に答えてくれました。
入場券を購入すれば庭園も立ち入り可能
ちなみに庭園は立入禁止にはなっておらず、館内入場券を購入していれば立ち入ることができます。
実際に以下の2枚の写真は庭園の中に入って撮影しました。
起雲閣へのアクセス
起雲閣は静岡県熱海市の市街地にあり、JR熱海駅・JR来宮駅から徒歩で20分ほどに位置しています。
地図上ではJR来宮駅のほうが近く見えたため、ぴよすけは来宮から徒歩で向かいました。
…が、熱海市は急勾配の坂が多く、特に来宮駅からでは延々と坂を下り続けるため歩くのが大変です。
時間的な余裕と体力がなければ、バスやタクシーを使って移動するとよいでしょう。
・2番のりば 伊豆箱根バス(笹良ヶ台団地・西山・箱根方面 行き)
→「起雲閣前」下車すぐ
・3番のりば 伊豆東海バス(ひばりヶ丘・上の山・紅葉ヶ丘方面)
・6番のりば 伊豆東海バス(咲見町経由網代方面行き)
→「天神町」 バス停下車、徒歩2分
タクシーでの移動は、JR熱海駅・JR来宮駅から約5分です。
熱海でおすすめする、ぜひ1度は訪れたい場所
起雲閣は市街地にあるにも関わらず緑豊かで広大な敷地です。
大正ロマンとはまさにこのこと、というのを実感できる場所となっています。
熱海にお寄りの際には、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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