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読点の位置で意味が変わる!?読みやすい文章にするための上手な「読点(、)」の打ち方

読点の位置で意味が変わる!?読みやすい文章にするための上手な「読点(、)」の打ち方

ぴよすけです。

文章のルールで誰もが知っている読点(とうてん)。しかし、誰もが一度は悩むはず。

 

『、』はどこにつければいいの?

 

ぴよすけも悩んだことがあります。

特に几帳面な性格の方ほど、どこに付ければいいのか迷い、結果として文章を書くことが嫌になってしまうこともあるでしょう。

 

実はこの「、」は上手に使えば読みやすい文章を作れるんです。

この記事では読点の役割、どこに読点を付けるのか、また読点を付けるときの注意点を解説しています。

 

これを読めば、読みやすい文章の秘密兵器である「、」の付け方がわかるようになっていますよ。

 

 

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読点の役割

読点(とうてん)とは「、」という記号のことで、適切に文中に用いることで文章を読みやすく区切る役割があります。

 

文章の至る所に付けられているこの記号ですが、「とうてん」という読み方はあまり浸透していないかもしれません。

おそらく「点」という言い方が多いかもしれませんね。

 

読みやすくする役割があると述べましたが、実際にその役割を自分の目で見てみましょう。

 

読点の有無でこう変わる!

まず読点を用いない文を用意しました。

 

新聞に目を通していると市内の高校生が地域活性化のために活動しているニュースが載っていた。

 

 

内容はともかくとして…「、」がないと読みづらくないですか?

次に読点を付した同じ文を見てみましょう。

 

新聞に目を通していると、市内の高校生が地域活性化のために活動しているニュースが載っていた。

 

「新聞に目を通すという行動」「新聞の内容」という2つの構成がわかりやすい文に変わりました。

たったひとつの「、」を打つだけで目で見たイメージが変わると思います。

 

 

長い文章を読むというのは大変なことです。

パッと目を通して意味がわかりやすく区切られていると続きを読もうという気になります。

 

あなたは、ある文章を少し読んでみて意味がわかりづらかったら、続きを読みたいと思いますか?

続きを読んでもどうせ意味がわからないだろうと予想してしまい、結果として読みたくなくなったり難解さを感じてしまいます

 

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読点を付けるべき3つのポイント

最初の関門は第一段落の理解!わかりやすく解説

次に読点をどのように文中に付していくのか、というきまりですが…

明確なルールがあるわけではありません。

 

そこで、次の3つを心がけて「、」をつけましょう。

 気をつける3つのポイント
① 音読した時に息継ぎをする部分につける
② 接続詞の下につける
③ 意味のまとまりで区切る

 

音読時に息継ぎをする部分に付ける

まず、書いた文を声に出して読んだときに息継ぎをする部分に付けるとよく言われています。

これは音読することで付ける位置を決めることができるでしょう。

 

つまり、書いたものを一度読み直して読点の位置を決めることが大事です。

 

経験上、文を書くことが苦手な人は読み返すことをしない傾向にあります。

(もちろん書くことが苦手でも読み返す人はいます)

文章作成力の上達を望むのであれば、きちんと書いた文を読み直すことをおすすめします。

 

接続詞の下に付ける

次に接続詞の下に付ける場合が多いでしょう。

「まず」「つまり」「しかし」などのあとに付けると自然になります。

 

特に「さて」「ところで」などの話題の転換部分には付けたほうが、読み手も「話題が変わる」という心構えで読むことができます。

 

意味のまとまりで区切る

最も重要なのが、意味がわかりやすいようにまとまっているところで付けることです。

 

それができれば苦労しないよ! という人もいますよね?笑

しかし、これが一番明確な基準だと思います。

 

その理由は読点の位置で意味が変わることがあるからです。

以下に読点の位置で意味が変わる実例を挙げ、説明しましょう。

 

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【例文で理解】読点の位置で意味が変わる

たとえば次の文に「、」を1個だけ付けるとしたらどこに付けるでしょうか?

 

私は包丁を持って弟を追いかける泥棒を捕まえた。

 

この文は「、」を付ける場所によって、包丁を持っている人物が異なってしまいます。

 


 

まず「私は」のあとに付けた場合。

 

私は、包丁を持って弟を追いかける泥棒を捕まえた。

 

包丁を持っている泥棒に果敢に向かっていく…これなら私は勲章ものですね!

 


 

次に「包丁を持って」のあとに付けた場合。

 

私は包丁を持って、弟を追いかける泥棒を捕まえた。

 

身の危険を感じた私は包丁を握りしめて泥棒を捕まえています。

 


 

このように「、」の位置を変えると意味が異なる文ができてしまいます

言い換えれば読点の位置を間違えると、自分が伝えたいことと相手に伝わることが一致しなくなるということです。

 

私は、包丁を持って弟を追いかける泥棒を捕まえた。

→包丁を持っているのは泥棒

私は包丁を持って、弟を追いかける泥棒を捕まえた。

→包丁を持っているのは

 

ちなみに上記の例文で2か所に読点を付すと次のようになります。

私は、包丁を持って、弟を追いかける泥棒を捕まえた。

 

これでは包丁を持っている主体がわかりづらくなります。

 

つまり、読点をむやみやたらに付けすぎることは逆に読みづらくなるということでもあります。

 

このように付ける場所によって意味が変わってしまうこともありますが、大事なのは読み返すこと

特に声に出すと違和感があることに気づきます。

 

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まとめ:読み返すことが大事

読点を上手く使いこなすには、次のような部分に気を付けて読点を付けましょう。

 

・声に出したときに息継ぎをしそうな言葉の区切れ目

・接続詞の下

・文を読んだときに意味「、」まででひとまとまりの意味のかたまりができている

 

 

これらを実践する上で一番重要なのが「、」を付けた後に一度読み返してみることです。

 

実はこの読み返すという行為は、読点の付け方が苦手な人ほど実践されていないと思われます。

その理由としては、おそらく読み返してみても「これで合ってるのかなぁ?」と疑問に思ってしまうからでしょう。

わかります、その気持ち…

 

しかし自分で読み返すことをあきらめてしまうと、文中での読点の打ち方がずっと定まらないままなのです。

 

繰り返し見返すこと…特に声に出して読むことで、自分の中である程度「ここに付ける」というルールが見えてくるでしょう。

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました。
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